【就活】第一志望じゃない会社の面接で、「弊社は第一志望ですか?」と聞かれたら、どう答えれば良いのか

 

 

就活シーズンである。私も昨年、人並みに就職活動をした。その時に一番困ったのが、ずばり

第一志望じゃない会社の面接で、「弊社は第一志望ですか?」と、聞かれた時

である。

 

滑り止めで、業界中堅クラスのT社の面接を受けた時のことである。その頃は、就職シーズンの序盤で、私も「就活」というものの機微が、良く分かっていなかった。そこの選考は、まずグループ面接から始まった。

 

途中までは、我ながら、体良くスマートかつシャープな返答を繰り出せていたと自負する。だが、面接も残り数分といったところで、不意に面接官がぶち込んできた質問。それが

「弊社は第一志望ですか?」

 

私は動揺した。正直言って、「第13志望」くらいで、その会社には全く魅力を感じていなかった。だったら、受けるなよ。という話であるが、やはり就活中は不安なもんで、藁にも縋る思いで、行きたくもない会社の面接を、ポンポンと詰め込んでしまう。そんなもんだろう。

 

良心とプライドをねじ伏せ「第一志望です」と嘘を吐くか、それともいっそ正直に「あ、第13志望くらいです」とカミングアウトしてしまうか。事前に就活本やサイトでリサーチした結果、「第一志望群です」とか言って誤魔化すのはアウトだ、とは知っていた。じゃあ、どうすりゃいいんだ。心中で葛藤する私のことなど構わず、グループ面接は進み、私以外の学生どもは皆、

「はい!もちろん第一志望です!」

と、いけしゃあしゃあと答えていった。面接官のおっさんもご満悦な表情だ。

いや、お前らも少なくとも第一志望ではないだろ。もっと他に第一志望にすべき会社あるだろ。と、心の中でツッコミを入れつつも、目の前に差し掛かった「弊社は第一志望ですか」という凶器に私は怯えきっていた。そして遂に私の回答する順番。

「弊社は第一志望ですか?」

迷いに迷った挙句、血迷った私は、

「あ、えっと、すごい入社したいです。」

という間抜けな返答をした。面接官の表情があからさまに曇る。そうして面接は終わった。2週間後にメールで知らされた結果については言うまでもない。

 

第一志望じゃない会社に落とされたところで、大したダメージでは無かったのだが、私はこの

第一志望じゃない会社に「第一志望ですか?」と聞かれた時にどう答えればいいのか問題

に対してソリューションを見出したいと思い、その日から哲学的内省に励んだ。そして遂に「これだ!」と思える回答を掴んだ。明日は、第四志望くらいのN社の面接。そこで、この回答の有効性をひとつ確かめてみよう、と私は密かにほくそ笑んだ。

 

さて、N社の面接当日である。その日は、個人面接であった。中盤までは何の問題もなく、穏やかで好感触な雰囲気で面接は進んだ。そして、面接も残り10分ほどといったところで遂に来た。

「弊社は第一志望ですか?」

私は用意した回答を返す。

「実は、御社と、もう一社とが、同率一位で第一志望で、まだ悩んでいるところです」

と、ちょっと申し訳なさそうに言う。これがポイントだ。嘘は嘘でも「第一志望です!」と高らかに言うほどの罪悪感は生じない。また、仮に内定を頂いた後に断る際にも、「面接の際に申し上げたもう一社の方に行くことに決めました」と言えば、体良く断ることが可能だ。

 

こう答えると、次に予想されるのは、

「へぇ、もう一社っていうのは、どの会社さん?」

という質問だ。こう聞かれたら、同じ業界で、社風や業務内容、規模が比較的近い会社を適当に挙げておけば良い。どの会社にも、似たような会社はあるものだ。間違っても、地銀の面接で「もう一社はゴールドマン・サックスです」とか答えてはいけない。そういうことだ。

 

さて、面接は、表面上は無事に終わった。

私はN社に受かったのか?

 

 

 

 

私はこの文章を、約3週間後に入社するN社の方との懇親会に向かう電車の中、iPhoneでポツポツと入力している。