綴る阿呆

此処には役に立つ記事など無い。あるのは阿呆な話だけ。

【就活】「何社受ければ良いのか?」は数学的に考えろ

【質問】就活で何社受けるべきなのか?

就職活動をしていた頃,私が悩んでいた事の一つに,
「一体,何社受ければ良いのか」という問題がある。

どの先輩に聞いても,どの就活サイトを見ても,
この問いに対する回答は千差万別だった。

「5, 6社で十分」という人もいれば,
「30社以上は受けろ。面接は慣れだ」なんて言う人もいる。

就活を乗り切り,一会社員として働く今にして思えば,これも当然だろうと思う。
何故ならば,単刀直入に言ってしまえば,
「何社受ければ良いのかは,人によって異なる」からだ。

ただし,安心して頂きたい。
私は就職活動を通じて,
「その人が受けるべき会社の数」を調べる,とっておきの秘策を編み出した。
この記事では,それを皆様に伝授させて頂きたい。

私の秘策とは,
「受ける会社の数は,数学的に算出せよ」
というものだ。
これは,以下の4つの段階を踏めば,誰でも簡単に出来る。

  1. 内定が出たら行きたいと思える会社をリストアップせよ。
  2. それらの会社に落ちる確率を仮定せよ。
  3. リストアップした会社のうち,少なくとも一社に受かる確率を算出せよ。
  4. 「受ける会社の数を増やす」あるいは「受かる確率を高めることで最適な応募数へと修正せよ

これだけ読んでも,イメージが湧かないだろう。
そこで,私自身の経験談を語りつつ,上記のステップを解説していこう。

 

 

①内定が出たら行きたいと思える会社をリストアップせよ

ここで,最も重要なのは「内定が出たら行きたいと思える」という部分だ。
私が言いたいのは,「受かっても入るのには気が進まない」いわゆる滑り止めは不要だということだ。
滑り止めに甘んずる人生なんで嫌だろう?
まあ,以下の記事にも書いたが,就活中は不安になって,気休め程度に滑り止めの会社にエントリーシートを送ってしまう気持ちも良く分かる。

ketone.hatenadiary.com

しかし,ステップ④でも触れるが,滑り止めの受験に時間・エネルギーを割くくらいなら,その時間・エネルギーを面接の練習や情報収集に割いた方が何倍も効率的だ。

ちなみに,選考が早い会社の面接を,完全に練習と割り切って受けるのは,OKだ。ただし,その場合には面接練習用の会社を「行きたい会社リスト」の数に含めてはならない。あくまで,「行きたい会社に受かる確率を高める手段」と見なそう。

私自身は「内定が出たら,まあ行ってもいいかな」と思える会社を13社見つけ出した。

 

 

それらの会社に落ちる確率を仮定せよ。

ここで重要なのは,出来るだけ現実的に考えることだ。
なんだかんだいける,なんて考えるな。
「敵を知り己を知れば百戦して危うからず」という古い言葉があるが,
まさにこの通りだ。
希望する会社の入社難易度自分の実力を知ることが極めて重要だ。

では,①でリストアップした会社に落ちる確率を仮定していこう。
私の場合,「絶対に入れそう会社=落ちる確率80%頑張れば入れる会社=90%運が良かったら入れる会社=95%」と入社難易度を3つにランク分けして考えた。
その結果,こんな感じの編成になった。

A社:落ちる確率90%,B社:90%,C社:80%,D社:90%,E社:80%,F社:90%,G社:90%,H社:90%,I社:95%,J社:80%,K社:90%,L社:90%,M社:95%

ポイントは「絶対に入れそう」と思える会社であっても,落ちる確率80%としたことだ。
多くの就活生が陥る事例として,「絶対に入れる」と思っていた会社の選考で落とされて落ち込み,スタートで躓く,というものがある。
しかし,絶対に入れるような会社であっても「80%の確率で落ちる」と想定しておくことで,落ちても「これも想定内」と心を乱されずに済むのだ。これは精神力の消耗戦たる就活において,大きなメリットだ。

 

③リストアップした会社のうち,少なくとも一社に受かる確率を算出せよ。

このステップは単純な高校数学の問題だ。

私の例で解説すると,
1 - 0.9×0.9×0.8×0.9×0.8×0.9×0.9×0.9×0.95×0.8×0.9×0.9×0.95 = 0.801...
となる。
つまり,私の場合は約80%の確率で,どこか一社には受かることになる。

この記事で紹介している「会社の数を,数学的に導き出すメソッド」において,最も重要なポイントとなるのが,
このステップで算出される「どこか一社に受かる確率」が,90%以上になるように,
「受ける会社数を増やす」あるいは「受かる確率を高める」ことだ。

 

④「受ける会社の数を増やす」あるいは「受かる確率を高める」ことで最適な応募数へと修正せよ

 

ステップ③における私の例では,
少なくとも一社に受かる確率は約80%と算出された。
これを90%以上に高めるにはどうすれば良いか?

当たり前の事だが,それには「受ける会社数を増やす」か「受かる確率を高める」の二通りしかない。

まず,「受ける会社数」を増やすこと。
これは滑り止めの会社を受けろ,と言っている訳では無い。
四季報なりネットなりで情報収集して,「行きたい会社」を新たに見つけ出すことだ。

次に,「受かる確率を高める」こと。
これは,面接の対策をしたり,資格を取ったり,読書をしたり,といった方法で,自分の就活活動における能力を高めることだ。

では,この二通りの方法によって,
私が受ける会社を一つ増やし(落ちる確率90%の会社としよう),尚且つ面接練習や資格勉強に励んだことで全ての会社に受かる確率が1%ずつ高まったとする。
その仮定のもと,ステップ③の計算をやり直すと,
私が少なくとも一社に受かる確率は約83%へと修正される。

こうして「受ける会社を増やす」と「受かる確率を高める」を行い,
最終的に少なくとも一社に受かる確率を90%以上にする。

この時に最終的にリストアップされた会社の数こそ,
「その人にとって,受けるべき会社の数」といえる。

ステップ①でも述べたが,この様に確率的に考えると,
受ける会社の数を一社増やすことよりも,自分の能力・実績を高めて面接に通る確率を高めた方が,効率が良いことが感覚として掴めるだろう。

また,繰り返しになるが,こうして確率的に考えることのもう一つ大きなメリットが,選考に落ちた時のショックが少ないことだ。たとえ何社落ちても,最終的にはどこか一社には受かる確率が高い,ということが分かっていれば,気持ちの余裕を持って就活に臨めるだろう。

 

就活で100社落ちた人の話を,ネットで読んだことがある。
そいつは間違いなく,高校数学さえ出来ない人間だ。
たとえ一社に落ちる確率が99%だったとしても,100社も受けたら約60%の確率でどこか1社には受かるはずだ。
つまりは,受かる確率が1%もない会社を100社も受けていたという事になる。
100社も受ける気力があるのならば,そのエネルギーを少しでも「各会社に受かる確率を高める」ことに振り分けていたら,結果は違っていただろう。

 

この記事を読んで下さった就活生の皆様には「敵を知り己を知れば百戦して危うからず」そして「確率的に考えろ」という二つの事を肝に銘じて頂きたく思う。

健闘を祈る。